2014.6.10


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小笠原自然観察指導員連絡会に感謝状の贈呈式―林野庁


森林生態系保全など取り組みに尽力

 


 林野庁は9日、小笠原総合事務所(2階会議室)で、「小笠原自然観察指導員連絡会(NACS-JO)(会長.深沢 丞)」に感謝状(林野庁長官賞・長官沼田正俊)を贈り午前10時から贈呈式が行われた。

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 同NACS-JOは、長年にわたって小笠原諸島森林域生態系保護区域で、林野庁との協働事業により天然記念物「アカガシラカラスバト」の保全のためのサンクチュアリー(聖域)を設定するよう提案したほか、加えて同エリアの整備、小笠原の森林に生きる固有種に影響を与える外来種の種子や外来生物などの浸入を防ぐための「種子除去装置」を発案するなど、森林生態系保全など取り組みに多大な尽力したとしての功績を評価されたもの。

 同自然観察指導員連絡会は(NACS-JO)1996年に小笠原総合事務所国有林課、小笠原村、島民有志などの肝いりで発足。当初会員は父・母島合わせて120名が参加、(現在は約60名)現在の会長は3代目となる。

 また、林野庁は、2007年4月に小笠原諸島の国有林野に「森林生態系保護地域」を設定し、この設定地域の保全管理のため、同年5月に「小笠原諸島森林生態系保護地域保全管理委員会」を設置。

 その後、一連の取組を総合的に行うため総合的な指針として「保全管理計画」を策定し、この計画に基づき小笠原諸島の特質を踏まえた国有林野の保全管理を推進している。小笠原諸島の国有林野は、小笠原諸島の森林面積の約9割を占めている。

 ※林野庁の感謝状は、全国から推薦された、森林づくりや森林環境保護など「国民の森林づくり」の推進に顕著な功績のあった民間団体、事業者、個人等に対し、林野庁長官より感謝の意を表して表彰を行うもの。

 


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