2011.4.26


  村議員に望む 新生議会に期待!! 

   住民たちの議会への不信感払拭せよ

コラム

東北・北関東の未曾有の大震災の最中、417日からの5日間、4年に一度の小笠原村の村議会選挙が行われた。普段静かな小笠原村は懸命の選挙合戦くりひろげられた。

今回の選挙は、統一地方選挙新人候補2人と返り咲きを狙った前議員一人を加え定数議席をめぐって9人の立候補者が選挙カーに乗って、自身の政策を掲げ訴えた。多くの候補者は、「島の防災対策の重要性」」「医療・高齢者対策・教育」「観光振興」など、今日的な村の重要課題をかかげ訴えていた。

一夜明けて、わたしたちの新しい選良が決まった。これから4年間、有権者の信託を受けた選良たちにたっぷり仕事をしてもらわなくてはならない。特に新人議員には、住民の期待に応えるためにもしっかり勉強し、期待される政治家になってほしいものだ。

  そこで、改めて全議員に二つほど注文したい。一つは、当選して議員になったということは、単に議員という立場になったにすぎないのであり、議員としての力量を付ける戦いをこれから始めてほしいということだ。二つ目は、議会が言論の場である以上、『質問』は議会活動の中で最も重要な仕事である。「調査なくして発言なし」というように、質問の事柄の全容を把握した上で、問題点をキチッと追及し、その上で、どうあるべきか議論してほしい。

 実のある審議をするには、日頃からの調査活動と事実への探求が要諦である。それには、地域住民の代弁者として、一人でも多くの島民から気軽に話を聞き、親身に相談に乗って解決していくという姿勢も大事だ。質問を受ける首長や執行部も、真剣に対応し答弁を心がけてしてほしい。

有権者がよく歯ぎしりするニガイ経験だが、あれほど街頭で頭を下げ、「頑張ります」「お願いします」を連呼したはずなのに、ひとたび当選すると、見事に変幻してしまう姿である。 これからの議員は、積極的に政策勉強会や情報収集をする必要がある。「任期中に力もつけず、また次の候補になる」など、議員になることだけが目的となってほしくない。大いに力をつけ、実績を積んでいってほしい。

 今回の小笠原村議選は、住民たちの村政への不信感が強かっただけに、ウカウカ出来ないという考えが候補者のだれもが感じた結果であったに違いない。新生なった議会の活躍に期待したい。                                                               (Y・H)      




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