NEw (2007年12月22日 )
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「アカガシラカラスバト実行委員会(PHVA)」は21日、絶滅が危惧されているアカガシラカラスバトを保護・保全していくための計画書作りをする「国際ワークショップ」を来年1月10日から13日の3日間、小笠原村父島の地域福祉センターで開催することを発表した。「国際ワークショップ」会議では、環境省をはじめ個々の研究機関、自治体による生息域内外の生息地(サンクチァリーや外来種対策など)をどのように保護し、そこで発生しているさまざまな問題をどうやって解決していくべきなのかなどを、専門機関の研究や経験を基にそれぞれの専門家が互いに情報交換を行いながら学び模索していこうというもの。
このワークショップは、IUCNの「保全繁殖専門家グループ・CBSG」が提供するもので、小笠原村では「i - Bo (アイボ)」が中心になり準備が進められている。小笠原諸島にしか生息していないアカガシラカラスバト(07年現在・生息数40羽程度)は、国内で最も絶滅が危惧されている鳥類で、現在は、地元の小笠原では環境省、関東林野管理局、東京都、小笠原村、NPO法人などがサンクチァリーを設置するなどして、保護・保全活動をしている。
また、会議では、各分野ごとのワーキンググループに分かれ現状報告が行われた後、グループ間での共通理解や意見交換を行ないながら目標設定と保全計画を策定する。
会議には、堀越和夫(NPO・小笠原自然文化研究所理事)小笠原村、小笠原村教育委員会を含め、恩賜上野動物園、多摩動物園、樋口広芳(東京大学教授)など各界の研究者ら10人が出席する。
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【問合せ】
東京都小笠原村父島字宮之浜道
NPO・小笠原自然文化研究所 電話・FAX 04998-2-3779
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