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NEw (07.07.20)     

 小笠原村村長選(3)  

 現職有利か? “大化け”する可能性も  投票率次第

 “新風”を吹すかが“カギ”・・・ 当選圏内は650票から680票か?   

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 小笠原村長選も20日、いよいよ終盤戦を迎えた。22日の投票日まで後2日。立候補者も最後の追い込みに入り、ラストスパート。現職有利との観測もあるが、対立候補も必死の追い込みをかけ、票の行方も渾沌としている。投票率も予測がつかず、各陣営も票の読みこみに懸命のようだ。       

 現職の森下一男氏(58)は、在任中の4年間の実績を訴え、現職の強みと地縁・血縁による票固めも順調に進め、浮動票の獲得にも手堅く動いている。加えて、同氏に公務員の票がスムースに流れるのかも注目される。

 無視できないのは新人の高橋けんじ氏(48)。利権にとらわれず、しがらみのない政治を訴え、新鮮さをアピール。新年度に伴い四月から小笠原に赴任した公務員や新島民など、政治の現状に苛々している不満票と、清潔さを買っている主婦層と若年層など、同氏の知名度が浸透していない浮動票約4百票の囲い込みを狙っており、手応えもあるようだ。

 宮澤昭一氏(63)は、立候補を決めた当初は、在任中に突然政権を放り出したことに対し、有権者からかなり多くの批判があった。しかし、選挙戦に入ると街頭演説などで、“政治不信など今の現状をを作った原因は自分の責任”と、お詫び行脚が功を表したのか、現政権の森下氏に不満な有権者などが、徐々に同氏に傾きはじめているようだ。

 現在、有権者数は1.932票(7月17現在、村選管調べ)。過去3回の村長選のデータから平均投票率を80%を見込むと、投票数は約1.350〜1.400百票。当選圏内は640票から680票の獲得がボーダーラインとなりそうだ。

 一方で棄権票もかなり出る事も予測され、こうした事から成り行き如何で“大化け”することも有り得る。村長選にこういった『投票革命』が起きたら、選挙状況は間違いなく一変する可能性もあることだ。2日間に、3氏のどちらかへ、この種の“風”が向くかが注目される。

 父島在住のKさん(58)は「3人出馬になると、一般的には現職が有利といわれているが、今回は必ずしもそうだとはいい切れない。現在は過去の選挙と違い、組織票より新島民や公務員の票、いわゆる、浮動票の方が圧倒的に多く、こうした票の行方は全く混沌として分からなくなっている。いづれにしても、自まえの意見を主張し、政策を着実に実行できる人が村長になってほしい」と話す。

 今度の選挙の見どころは、村民に対して候補者自身の掲げる政策をどこまで具体化し、新風を巻き起こすような強烈なアピールができるかが“カギ”になりそうだ。 【山縣浩】

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