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NEw (07.09.02)      

 小笠原諸島、海鳥の繁殖行動が復活…

    野ネコの引っ越し奏功

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 小笠原諸島(東京都小笠原村)で、途絶えていた海鳥などの繁殖行動が復活しつつある。鳥を捕食していた野ネコを引っ越しさせる作戦が功を奏したようだ。

 活動を進めるNPO法人「小笠原自然文化研究所」と東京都獣医師会の有志は2日、都内のシンポジウムで、取り組みを報告する。

 海鳥の繁殖地の一つである母島・南崎では、1996年にカツオドリ10〜20つがい、オナガミズナギドリ10つがいの営巣が確認されていた。ところが、2005年には営巣する海鳥がまったく見られなくなった。

 原因と考えられるのが野ネコ。人が持ち込んだペットが野ネコ化して繁殖、野鳥を捕食していることがわかってきた。

 このため、同研究所や同村などが05年夏から、父島と母島で野ネコの捕獲・引っ越し作戦を開始。26匹が、本土の獣医師らのもとで飼われている。

 南崎では野ネコの侵入を防ぐ柵も作った結果、昨年夏はオナガミズナギドリ3羽が誕生。今年はカツオドリの営巣も確認した。国の天然記念物である父島のアカガシラカラスバトの繁殖行動も活発になっている。

(07年9月2日読売新聞)

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