◇小笠原村観光協会、通常総会 ◇
辞任要求も---大揺れ総会 父・母島合併は先送り
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5月15日に行われた小笠原村観光協会(古賀昭仁会長)=写真・左=の定期通常総会は、来賓のほか会員出席者87名、委任状36名計123名が出席。20年度事業報告、決算報告など議案5件が賛成多数で可決された。
議題が質疑応答に移った時、会員から久保田道雄ツアーデスク兼ゼネラルマネジャーに関わる、業務委託契約問題に付いての質問に続いて、別の会員からは久保田氏の辞任を要求する「緊急動機」が飛び出した。
総会は揺れに揺れ、2時間30分に亘って行われた。同協会が発足して以来このように長時間経過したのは初めてのこと。しかし、「部会や理事会で揉んで、必要なら臨時総会を開いたらどうか」という古賀会長の一言で、その場での議論を避けて終わった。
こうした質問が飛び出した理由は、久保田氏が自分の会社のホームページ上に無断で掲載した「小笠原ウェディング・こだわりの旅」の問題だった。同観光協会の久保田氏がさる1月中旬、この題名を掲げた旅行企画を自身の旅行代理店「トラベルプラザ」のホームページに公開したが、企画の目玉である小笠原聖ジョージ教会での結婚式については、当の教会との間で事前の相談さえなされていなかった事がきっかけだった。
業務委託契約問題に付いても 、定期総会では「契約上は何の問題もありません」と、観光協会の特別理事である村の産業観光課長がそう語る場面もあった。今回の事態を引き起こした久保田氏が委嘱されているツアーデスクのポストは、村からの補助金で設置されたもの。
雇用契約に当って、理事会にも図らず古賀会長の一存で決められ、5月8日の理事会で初めて公表されたという。もとはと言えば税金で賄われている仕事にしては、あまりに杜撰で、安易過ぎではないかという話しもあるようだ。
会員の一人は「もっと会長はリーダーシップを発揮して、会長責任としてこの問題を正面から受け止めて、判断すべきはしっかり判断をして、会員が納得するように一刻も早い解決を図らなければならない」と、話している。
なお、観光協会の一部の理事や会員の中で、久保田氏との契約問題などを巡って不透明な部分が多いとして理事会や部会で追及する声が高まっている。さらに、ホームページの無断掲載問題にからむ同氏の進退も追及する構えもあり、今後の観光協会の姿勢が注目される。
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1月14日、久保田氏が小笠原新聞社を突然訪ねてきた。ホームページの無断掲載問題が発覚した当初だった。同氏に取材をした。
本紙----とにかく教会の了解を取らなければダメですよ。お客さんまで騙すことになってしまう。これでは詐欺みたいなものじゃないのか。
久保田----その通りです。ただ、こういう売り込み方もあると見本を示したかった。(後になって、「そんなことは言っていない」と、観光協会の会報では述べている)
本紙----インサイダーに当る可能性もありまずいんではないか。まずは掲載を取りやめ、謝罪すべきではないか」
久保田----「いやいや、小笠原の観光にはこういうメニューもあると、見本を示したかっただけですから」
※ この後もやり取りが続いたが取材途中で久保田氏は、自社に電話を入れてホームページの削除を指示した。
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