【移転貸付審査特別委委員会】
◇「移転貸付条例案」否決される
村政史上初めて、異例の事態
七月二十二日、注目されていた「移転貸付条例」を審議する特別委員会(委員長・稲垣勇)が、午後三時から村議会議事堂で開かれた。
同委員会は、前議会最終日の六月二十九日、宮沢昭一村長から上程された「公共事業の施行に伴う移転資金貸付条例(案)」を審議するため開かれた。委員会の中で、条例案の内容と問題点について慎重に審議を重ねた結果、同案は否決された。
理由として、提案者(村長)自ら不備と認めていながら、今回も原案のままで問題を持ち越し、宮沢村長からも、またこの案件では専任でもあった佐藤直人助役から明確な答弁がされず、これ以上の審議は無意味であるとして、櫛田真昭委員から条例案採決の動議が出された。
この後、質疑に入り池田望委員から「執行部も議会も本案には多々問題があり、これを承認する事は財源の脆弱な村に大きな負担となる恐れがある」として反対意見が出された。採決の結果、賛成ゼロ全員反対となり否決された。上程された案件が今回のように否決されるといった異例の事態は、村政始まって以来初めてのこと。