2011年6月28日


 小笠原父島で水不足深刻化

 30年ぶり、給水制限も検討…小笠原村


 小笠原村の水不足は今、深刻だ。小笠原諸島父島で降水量の少ない状態が続いている。小笠原村によると、4月〜6月上旬の各地の降水量は平年比で1〜5割ほど。現在小笠原村では、保育園、小・中学校プールへの使用停止や「おがさわら丸」への船舶給水停止が始まっている。この状況が続けば農作物や水の管理などにも影響があるとみて、注意を呼びかけている。

 小笠原村では、貯水率は27日現在50%を下回っている。父島にある時雨,小曲、連珠、境浦の4ダムは28日現在、有効貯水量約93.700トンで、現在貯水量は47.980トンとなっており、この状況が続き貯水量が40%を切れば8月下旬にも給水制限が始める見込みだ。地方気象台によると、5月と6月は小笠原の観測地点の大半で降雨量が最も少なかった。

 「ダムや川をのぞいてみると、確かに水がない。「川が干上がってるようだ」。「この前まで水が流れていたのに」――。以前よりも水位が大きく下がっていた」。などの島民の立ち話が聞こえた。一般家庭の中には、村からの広報を読んだり現状を目の当たりにして以来、水道の蛇口をこまめに閉めたりして、ささやかな節水活動を始めている家庭もあるようようだ。





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